VRMスクリプトの位置づけ
Read Onlyの時代から数えて、すでに5年ほどこのネットVRM界隈をウォッチしていると、1,2年に1回くらいの頻度で「VRMスクリプトが難しいです、ボクは全くVRMに不向きです」とか、果ては「VRMにスクリプトなど要らない」という人がいます。
たしかに、VRMスクリプトは相当厄介なシロモノであるし、表題の「(VRMにおける)位置づけ」はVRM3以前の方向性からはかなり離れているため、そういう事をいう人の気持ちも理解できないでもないです。
しかし、VRMスクリプトが分からないからといって、VRMに不向きだとかそんなモン要らん!という認識は間違いです。
まず一つ、このネットVRM界隈には見目麗しいレイアウトを作って楽しい自動運転を組み込み動画にまでしちゃう人が一部にいますが、それはあくまで一部の人のなせる技であって、ネットVRM界隈の中にもそのどちらかを苦手とする人はたくさんいます。また、スクリプトを苦手にしながらも非常にレベルの高いレイアウトを作る人もいます。
もう一つ、表題にある「VRMスクリプトの位置づけ」つまり、スクリプトがVRMの進化・発展の過程でどのような形で誕生したのかについて考えてみましょう。
VRMスクリプトができたことにより大きく変化した点は、「動き」が現れたことです。VRM3の段階でも踏切やベル部品、自動発車機能は存在しましたが、VRMスクリプトはそれを数倍にも拡張して自動運転(駅停車などを含む)や信号などの制御ができるようになりました。
しかしながら、本来のNゲージには、光る信号はありますが自動運転や作動する踏切などは存在しません。「VRM="鉄道模型"シミュレーター」の本来の趣旨とは外れることになります。(最近TOMIXから何か出ていたりDCCなどもあったりしますがここでは捨ておきます)
つまり、VRMが「“鉄道模型”シミュレーター」として進化してきたベクトルとは別方向に、VRMワールドを拡張したのです。
一本のベクトル上にとどまらず、2次元的に発展していくようになったVRMで、どんな方向のベクトルを選んで進んでいくかはユーザーそれぞれです。
また、VRMスクリプトの中においても、たくさんの命令が追加されていっていますがこれら全てを理解し、追随していると言えるユーザーは、(ネットを覗く限りは)存在しません。
しかし、(完全とは言えませんが)モーションパス制御に長けたユーザーやスクリーンスプライトに長けたユーザーなど、現にVRMスクリプトの中においては、それぞれのユーザーが異なるベクトルを進んでいるケースもあります。
ところが(また逆接)、これらをメタな視点で捉え、一般化することもひとつ重要なことではないかと私は認識しています。なんですが(またまた逆接w)、あまり一般化し過ぎるとレイアウトへの組み込みが困難・面倒になるという側面もあります。
最後は少し話が逸れましたが、結論としては「それぞれのVRMワールドの極限を目指せ!」
これですね。
そうそう、ネットコミュニケーションを始めるとこれが単一の平面ではなく他の人の平面も見ることができ、VRMワールドが3次元になるので、これも楽しいですよ。
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