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2011年のネットVRM界隈は…(その2)

その1では、「ユーザーを取り囲む環境」に焦点を当てました。その2では、ユーザーそのものの動向に注目してみます。

その前に、時間を経てユーザーの活動の仕方がどのように変遷してきたのか、こんなところを参考にしながら簡単に振り返ってみます。(先に申し上げておくと、私自身は2008年にブログを始める以前からネットVRMコンテンツ(とあえてここでは表現)は見ていました)

ホームページ時代前期(~2001年頃)
VRMコンテンツは、レイアウト公開が主たるものだったとされる。それ以外のコンテンツも、レイアウト製作に主眼が置かれたテクニック記事が多かったようである。
ホームページ時代後期(2002~2004年)
VRM3のパッケージ販売という方法が始まってから、スクリーンショットというコンテンツ提供方法が成熟していった。小数だが動画コンテンツも出てくるようになった。回線の高速化やサーバーの大容量化もそれを助長したのかもしれない。インターネット全体が、やっと視覚に訴えるということを覚え始めた時期だったように思う。
日記・掲示板時代(2005年~2006年)
ブログが流行りだしたのは、この頃のようだ。ユーザー達が、コンテンツ(レイアウトに限らない)を通じてコミュニケーションというものを志向するようになったと言える。また、「レイアウト作品そのもの」以外に、「ネタ」に主眼を置き面白いことをやろうという風潮もこの頃からのように思う。
相互言及・プロジェクト時代(2007~2008年)
「とれたてVRM」(現在は閉鎖)を中心に、批評・論考などコミュニケーションが多様化し成熟していった時期。ソーシャルブックマーク(はてなBookmark)の利用で、「VRM世界征服計画」などの"プロジェクト"も流行った。

ここまでは、リンク先の内容を自分の経験も踏まえて簡単にまとめてみました2009年以降は、もう少し詳しく書き進めます。

惰性走行時代(2009年~2010年前半)

とれたてVRMの閉鎖でユーザーが惰性走行を始めた時期。とれたての後釜っぽいものもいくつか出てきたわけですが、今ではマトモに機能しているものは1つも残っていません。これといって新しい傾向のコンテンツが生まれたわけではありませんでしたが、「相互批評・ネタ」系コンテンツを主としていたネットVRMユーザーの活躍が減っていったように思われます。ghostさん自身は今年11月、「へー、止めたらみんな、こうなるねんか~と思うた」と仰ってました。

大本営は、順調に(?)VRM Online/5のリリースを進めていきます。一方で、所謂「ネットVRM界隈」とトレイン・トレインは上手く融合することはありませんでした。そうこうしてるうちに、トレイン・トレインそのものも停滞。

ソーシャルネットワーク黎明期(2010年後半・2011年~)

ネットVRM界隈の一部がtwitterという新しいコミュニケーションツールをゲットしていった時代。とれたてVRMを失ってからモチベーションを失っていた一部の人が、そのお手頃さから息を吹き返し始めた…のかと思いきや、はやぶささん、RYOMAさん、櫻隼さんなど、しばらくお目にかかっていなかった人がしばらくぶりに復活したりと、以外な展開を見せています。

また、主流コンテンツがレイアウトとその製作記に回帰しつつあるというのもこの時期の特徴といえるでしょう(なんてったって、私がレイコンに出品したくらいですからw)。相互批評っぽいコミュニケーションは、twitterを通じたよりパーソナリティな交流に姿を変えています。これも、ghostさんがリンク先の記事で、日記・掲示板時代のコミュニケーションを「雑談」と表現したそれに近いものになっています。

その一方で、「議論」の場も無くなったわけではなく、範囲は限定的ですが11月の名古屋オフがそれに相当すると思います。このオフ会は、コンテンツは日記・掲示板時代っぽいものに回帰しつつも、相互言及・プロジェクト時代っぽいスタイルを求めている人がいるということの現れであったと、私は感じています。しかし同時に、このイベントtwitterの「パーソナルな繋がり」がもっとパーソナルになったカタチでもあります。まさに、この時代のコミュニケーション特徴を端的に表したイベントなのではないでしょうか。

この時代、つまり今年のネットVRM界隈は、より閉鎖的になっているのが特徴として挙げられます。それ以前から、「閉鎖的」というワードはネットVRM界隈の問題点としてしばしば指摘されてきたにもかかわらず、です。これは、ソーシャルネットワーク、特にtwitterの特徴を色濃く反映しています。その輪に入るのは難しくありませんが、輪の外からは内側のことが見えない。

極端なことを言います。よく、携帯電話のメールやtwitterは若者の文章力や国語力を落とすなどと言われます。「批評・論考」を記事に書き起こすのを怠ってtwitterに依存し、果ては安くない交通費を払ってでも集まって「話す」ことを選んだ。そんな我々は、若者の国語力のようにパーになってきているのかもしれない。我々のコミュニケーションは切符代のぶん貧しくなってしまったのかもしれない。

いずれにせよ、コミュニケーションの変遷を"進歩"とか"退歩"とだけ言っていてもそれが不衛生なのはghostさんの仰るとおりであると考えます。しかし同時に、特にこの時期のコミュニケーション形態は、「VRMユーザーが求めている何か、やりたい何か」を完全に満たせるものではないようです。来年は、もう少しそれに近いものに擦り寄っていくような工夫をする余地が、大きく残っているはずです。

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