VRMコンペティション2012
きのう、VRMコンペティションの結果発表があったようです。
賞に輝いた、88638さん、702さん、Nyagetさん、おめでとうございます。
自分は年度末の忙しさに追われて参加できませんでした。線路だけは敷いたのですが。
カーブホームのお陰でレイアウト空間をかなり有効に使えるようになりましたね。
今回のVRMコンペティションは、「電車deエンターテインメント~えどがわトレインネットワーク」とのコラボレーションがあったという点で、今までにないコンテストでした。しかし、どれも秀逸な作品が集まったものの、応募総数は6作品と、心細い感じになってしまいました。
- 地域性の濃いテーマ設定であったこと
("江戸川区"という設定はもちろんのこと、高架線路があるのはごく一部の都市部に限られる) - 開催時期が年度末と重複したこと
が原因としてあげられると考えられます。(そのうえで、中京圏からえどがわトレインネットワークレイアウト賞獲得を成した88368さんは素晴らしいと思います。)
今回のコンテストでは、主催・審査員であるスーパーバイザーの一員のfoxさんの手によって応募作品が一作一作紹介(レビュー)されています(with スクリーンショット、パノラマ画像および運転台視点の動画)。
昨今(というか、だいぶ前から)"部品欠落"が問題視されてきましたが、こうしてオフィシャルサイドでこの問題のフォローがなされるということには大きな意味があると思います。
しかしその一方で、VRMユーザー界隈では…
- VRMコンペティション2012の審査結果を見て
(新VRM3★井戸端会議:おいちゃん さん) - 引退しますm(_ _)m
(通票マル!マルよし!:88638さん)
twitterでも、
- コンペ2012 応募作品少なっ #vrmjp (@setoutivrm)
- コンペ作品少な!・・・大丈夫か?(何が #vrmjp (@matsudenVRM)
- コンペ6作品の欠損部品の充当だけ12,870pt。コンペ作品見るだけの需要で一万超えた時は「やっぱ高ぇなVRM。」とさすがに思った。(@uso800railway)
- 88638さんのコンテスト・コンペ引退宣言。界隈の財産としては非常に残念なお知らせだが、どういう心境なのかもなんとなく理解できる。ここ数年、コンテスト。コンペに参加していない他人の自分ですらも昨日のコンペ結果の状況を見て「もやっ」と感じた。(@uso800railway)
- 他責にしたくないけど、自責にするまでの義務もないしなー。そうすると、私も「しばらく、もーいいかっなー」的になる。(@uso800railway)
- 最近のコンテストは受賞作品のレベルが高すぎて、初心者には近寄り難い…ってな訳で年々参加数が減ってる様な気がする。(@jun1163)
などという声が上がっています。
正直自分も、コンテスト作品のダウンロードはまだ一つもしていません…。どうせ部品欠落・スクリプトエラーでマトモに起動しないんだろうなぁと分かっているから。
現行の販売体系に合わせてレイアウトコンテストの在り方を見直す時期が来たのかな、とも思えます。(その点では、いつぞの「スターターキットコンテスト」はそこそこいい案じゃない?)
しかし、レイアウトコンテストのマンネリ化は、VRMの販売体系と、頭の硬いI.MAGICだけが悪い、ということでは無いと考えています。
11月の名古屋オフのときに、皆さんにこんな図をお見せしました。
「ビョーキの人」というのは、「(半ば狂乱的に)VRMをやりこんですごいレイアウトを作っちゃう人たち」を表したものです。端的に言えば、そのオフに参加してたような人たちw
「ビョーキ」と「中級者」の段が離れてしまっているのがお分かりかと思います。なぜならば、界隈の現状として、中級者をビョーキ(上級者)に引き上げるだけのコンテンツが不足しており、そこのレベルアップができないか、非常に困難だからです。そのコンテンツには、小技・テクニック解説系の記事から、互いのモチベーションを高める各個人の製作日記も含みます。
(ビギナーから中級者へは、ある程度の根気とアタマがあればなんとかなります)
このような現象は、やはりVRMがシステム・ユーザー共に成熟してきたことによるものだと見ることが出来るかもしれません。
- バージョン5の新機能が、自作コンテナやエミッターに見られるような、一部の物好きな人達を指向するようなマニアックなものになってきており、(難易度も高く複雑なため)解説記事を書きづらい。
- VRMの基礎的な機能やテクニック、すなわちビギナーや中級者が欲しているものは、それだけのものが書ける人たちにとっては当たり前すぎて書きにくい。(とっくの昔に書かれてたりするので、今更書く気も起こらない)
- アイマジックもそうであるように、ネットVRMユーザーの趣向もマニアックなものになってきている。ビギナー・中級者はついて行けない。
といった仮説をたてることが出来ます。
おいちゃんの言う「大学院生並の ゲーム」の例えに従えば、「専門性が高く、内容も優れた論文が出てはいるものの、難解すぎて誰も読めない状態」と説明できます。
トレイン・トレイン(でなくてもよくて、例えばtwitterとか)から、新しいVRMユーザーが現れて頭角を生やしていくのが一つの理想の状態だとは思いますが、そのための界隈側の準備としてオフィシャル・ユーザー共にできることがあるのかな、と考えています。
例えば、小学生が読んでも分かるような「教科書」とか、意欲のある高校生が取り組む「参考書」に当たるような。これらのものって、難解な論文を書いている人たちにとっては当たり前だけれども、なんだかんだで毎年改訂されてるじゃないですか。(ちなみに、読み物に限る必要性も無いと思うな。)
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