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VRMレイアウターの使い勝手

ふと思いついたので、備忘録的に書き留めておきます。独り言みたいなものなので、話半分で。

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VRMレイアウターのUI:ユーザーインターフェースは、VRM3からVRM5までほとんど変わっていません。が、みなさんご存知の通り使い勝手はあまりよろしくありませんね。ツール(作業場)としてのVRMレイアウターの「機能性」、これをIE (Industrial Engineering) ライクなな手法を用いて改良することが可能なのではないか、と思いました。

「IEライクなな手法」とはどんなものなのか、について軽く述べておきます。ここでは、工場のオペレーションを改善(カイゼン)するために研究されてきた方法論のことを言っています。工場内を流れる加工品あるいは作業員の動きを記録・分析して、より効率的な生産を目指すということがトヨタ自動車はじめ各製造業で行われてきていることです。

例えば、図のような工場があったとして、矢印のように原材料が各作業台を移動して加工され製品になると思ってください。布地から洋服になる工程だとでも思うといいですかね。もっと身近な例では、最近統一地方選が行われていますから、投票所となった体育館の入口から出口までのコースと思っても構いません。

Fig1

工場内の設備の配置を変更して、移動ルートが短くなりました。仕事量が少なくて済むのでより効率よく生産活動ができるようになりました。

以上の例では、工場内の各工程が行われる場所について考えましたが、これは一人の作業者が作業台の前に座って行う一つ一つの作業についても、考えることは一緒です。

  • 手が動く総距離は短くしたい
  • 疲れにくいような順序で作業したい
  • 間違えたり、それを直したりはしたくない
  • 効率の良い作業マニュアルを作りたい

ということになります。そこで、動作分析というものを行い解決策を検討します。手を動かすとか、どこを見ているか、掴んだり置いたりという一つ一つの動作(とそれにかかる時間)を記録し、それをもとにムリ・ムラ・ムダの省き方を検討します。

めちゃめちゃざっくりとした話ですが、詳しくは、googleで時間研究とか動作研究とかサーブリックとかで検索してみてください。

では話をVRMに戻しましょう。「作業台」を「レイアウター」に読み替えればいいです。すると、「使い心地のいいレイアウター」は、

  • カーソルが動く距離を短くしたい
  • 疲れにくいような順序・方法でレイアウト制作をしたい。
  • トライ&エラーは少なくしたい

ということになります。「作業マニュアル」は、如何せん趣味の世界の話(個性が重んじられるべき)なのでさすがにそこまで踏み込むのは、いったん止めておきましょう。(でも楽することを考えることは悪くないと思います。ショートカットキー覚えるとか。)

ここで、「カーソルの動き」だけに注目しても、VRMレイアウターは改善の余地があることが分かります。レイアウト上に部品を配置するときは、

  1. カーソルをパーツパレットに持っていく
  2. パーツパレットから欲しい部品を探す
  3. リストの部品をドラッグする(まず、左ボタンを押しこむ)
  4. ドラッグで目的の位置に持っていく(左ボタンを押したまま移動)
  5. ドロップ(その位置で左ボタンを離す)

という動作を部品1個につき1サイクル行います。駅構内の配線とか、街並みの制作中には、同じ部品を連続して配置することが多い場合、レイアウト図面とパーツパレットを何度も何度もマウスカーソルが往復しています。これがとても効率のよくないことなのは、なんとなくでもお分かり頂けるでしょう。

Fig2

では、具体的にマウス移動を少なくするための方法を考えてみます。

ひとつは、パーツパレットの位置を見直すことです。…おそらく見直しの余地はないでしょうが、もし可能なら、簡単にできることです。

別の方法は、ユーザー側はどうしようもありませんが、VRMレイアウターの機能自体を改良することです。例えば、ポチポチとレイアウト上をクリックしていくとそこにリストから選択した部品が連続して配置できる機能を実装する、とかです。(A列車9の建物を置くときのようなイメージ)

(一般的に設計に関わる部分を変更するのはコストがかかるから後回しにてまず作業面の改善を図ります。パーツパレットの例は設計に関わらない作業の部分のプロセスに寄っているので一応挙げたまでです。)

なんとなく、動作分析の対象とそれをどうするかのイメージが湧いたでしょうか…?

で、、、いま私がなんとなーく思っているのは、割と本格的にこの分析と検討をして具体的なプランを作り、I.MAGICにプレゼンして、本当にレイアウターの機能改善をしてもらっちゃおうか…みたいな。

いや、本気にするなよ!?

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話半分ではありますが、まあ、それなりに気になっている話ではありまして・・・。実際のソフトウェア開発の現場でUI設計のときに行動分析・作業分析までやっているところはどれくらいあるんだろう?

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コメント

>実際のソフトウェア開発の現場
お呼びかな?

どのくらいあるかというと、やってる会社は山ほどあるし、やってない会社も山ほどある、しかも同じ会社でもやってる部署、やってない部署、やってる製品、やってない製品もある。

結局やるかやらないかは、

1.分析をする予算があるか
2.分析を出来る人がいるか
3.分析をすることで確実にメリット(=利益)を生み出せるか
4.1~3の内容を理解している人がソフトウェア開発のマネージャーであるか

のすべての項目に当てはまって初めて実現されるよね~という感じ。
もちろんセンスが良い下っ端がラフ画を書くと、最適なデザインを素案として作っちゃってそのまま採用されたりするので、よっぽどでない限りはどうしてもUI設計とかは属人的になりがちです。

あと最近は見栄えだけのUI設計とは言わず、見栄え・操作性などをひっくるめてUXDとか言う概念で動く会社も多いです。
でも日本の大部分の企業は製品作る時に仕様書作って動く製品(≠プロトタイプ)が出来るのは後戻りできなくなった時なので、結局使いにくい製品が世の中に溢れてしまう・・・ってことが多いかなぁ。

半分以上中の人の愚痴でした。(笑)

投稿: Caldia | 2015年4月29日 (水) 12時49分

貴重な知見ありがとうございます。

この現代にあってはソフトウェアの使い勝手ってそのまま生産性に直結するケースも多いでしょうからもーちょっとマジになってもいいんじゃないのと、思ってるところです。

・・・とにかくVRMレイアウターどうにかなれ!!
車両と違ってシステムだと予算が付けにくいのは想像できますが。。。いやーなんのためのバージョン5だorz

投稿: AKAGI | 2015年5月 1日 (金) 15時47分

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